V&Rなどのサブカル系AVが続きましたが、

こんなビデオも好きなのです。
森下くるみの恋と性欲』(ドグマ)


「痴女と言ったらこの人」「現在もっともエロいビデオを撮るAV監督」として有名な二村ヒトシ監督の作品。
大作です。なんと4時間収録。しかし一気に見てしまいました。


最近テレビで『くりいむレモン』という映画が放送されていたので見ていたら、冒頭ヒロインの女の子が学校の帰り道、赤犬の曲を口ずさみながら歩いているという、見る人が見たら衝撃的なオープニングだったのですが、
この『恋と性欲』も冒頭、森下くるみさんが赤犬の「全裸ブギ」の鼻歌を歌いながら登場するのです。
それだけで赤犬ファンの私はおお〜っとなったのですが、面白かったのは、その鼻歌がちゃんと伏線となって物語に活きている所。



奥手な妄想女子高生の森下さん(メガネっ娘です)が痴漢掲示板で知り合ったエロ作家から、エロい女になるためのレクチャーをほどこされ、自ら「ちんぽ勃たせ屋さん」となって能動的に生きていくまでの物語。
そこに全裸ブギを歌うもう一人の森下さん(短髪のいかしたビッチ風)と、その女子高生が書いているエロ小説(そのシチュエーションも森下さんが演じます)が交差し複雑に絡んでいく構成が面白く、計6シーンあるエロシーンひとつひとつが丁寧に撮られていて4時間びっしりエロく、そして最後はなぜか感動的な痴女ドラマの傑作です。

見終わって伝わってくるのは「全ての女性がこんなふうに自らエロを楽しむようになればいいのになあ・・・」という監督の思いでしょうか。


森下さんがもう純粋にエロくて、なおかつ初々しくて、いいんですよ。
ひそかに憧れている先生と童貞の男子生徒からおもちゃにされることを何度も妄想したり、「私が考えた体位です」と男をちんぐり返しで犯したり、やっている行為はえげつなくあられもないのですが、その姿は思わず胸がきゅ〜んとなっちゃうくらいに可愛くて、そしていやらしいのです。
それは「恋が女を痴女にする」という、他の痴女ビデオにはない女性の純粋な欲望がちゃんと描かれているからだと思います。
ここで行なわれている、男におもちゃにされることも、男をいやらしく犯すことも、全部愛のメタファーであるような気がするのです。


私もこんなふうに、セックスを義務でも演技でもなく(仕事でもなく)趣味にして楽しめたらいいなーと思いました。