AV以外の私の楽しみというと、

NHKの「中学生日記」を毎週かかさず見ることなのですが、先日放送された「せんちめんたるふたり漫才」はかなりヒットでした。


お笑いブーム、だからというわけではないでしょうが、お笑い好きの女の子と目立ちたがり屋でお調子者の男の子がコンビを組み漫才をするという、まあちょっと変化球的な内容だったのですが、ちゃんと青春ドラマになっていて最後にホロリとさせてくれる所が心憎く、さすが中学生日記、という感じでした。


2人のコンビ名が「テンパリコケシ」というそのセンスの絶妙さとか、でっかいメロンパン食べながら狭い部室でネタ作りしている所とか、その漫才のネタがちょっと下ネタ寄りだったりするところとか(ネタ作り担当は女の子という設定)、主演の女の子の90年代初頭のマイナーアイドルみたいな美少女っぷりと醸し出す空気のなんともいえない面白さとか、時折映るネタ帳とか、まあそんな細部が凝っていて見ていて楽しいのです。


男の子がいつも五つ指ソックスを穿いていて、それが伏線となって最後の漫才シーンで女の子が相方への思いの丈を(漫才としてしっかり笑いを取りながら)吐露するという、ちょっといいシーンにつながる所なんかも良いです。
(今週の土曜日の朝に再放送されると思いますので、見逃した方は是非)



と、エロとは関係のない今回の日記ですが、これを見て思い出したAVがありました。



『気まぐれヴィーナス 夕樹舞子』という作品。
1995年、宇宙企画よりリリース。監督は安田健弘。


当時、宇宙企画とhmp(旧・芳友舎)という二大美少女単体レーベルから同時にデビューした夕樹舞子という女の子が漫才をするという、隠れた珍品、否、傑作です。


舞台は浅草。恋人(平本一穂)につれなくされた舞子がふらりと入った演芸場(古びた映画館を借り切って撮影されています)。そこで見た夫婦漫才師(山本竜二&玉虫するめ)にヤジを飛ばしたことから始まる物語。
その弟子(斉藤竜一)から「相方にならないか」と誘われ、恋人とのすったもんだもあった挙句、弟子の強引な誘いと情に負けて(Hしちゃいます)舞台に立つことになるのですが、この漫才は見所です。
何故か特攻服(元ヤンという設定)とチャイナドレスを着て、2度漫才を見せてくれるのですが、相方役の斉藤さんの巧さに支えられ、見事に漫才を披露。ネタもまた面白すぎず寒すぎず絶妙でして、「カレーライス」というベタな?コンビ名もまた良いです。
芳友舎の『処女宮』の時とはまったく違った、「下町の似合う少女」夕樹舞子さんの、ちょっと生意気で、ウソみたいに可愛くて、溌剌とした魅力が輝いています。



ちなみに脚本は沢木毅彦さんです。
またこんな素敵なアイドルAVを作って欲しいですね。