アロマ企画・鷲本ひろし監督現場

今年も開催される第2回AVOPENの詳細が、公式ホームページ(www.av-open.com)にて発表されていましたが、作品ラインナップに、昨年はなかった「元芸能人モノ」があったりするのが今年っぽいですね。優勝でもしなきゃ元が取れないんじゃないかと思うような「大人数モノ」も目立つなか、ピンポイントな性癖にズキュンとクるマニア垂唾の作品を作り続けるメーカー・アロマ企画が今年も参加しているというのは、なんとも面白い傾向だと思います。

先々月、そのアロマ企画のAVOPEN参加作品『美熟女回春エステ』の現場に行って参りました。
監督は鷲本ひろし氏。女優さんはワンズファクトリーの専属女優だった早乙女香織さんです。
内容は一言でいうと、「早乙女さんが4種類のマッサージ嬢に扮し、男性に奉仕する」というもの。純粋なソープのマットプレイもありましたが、特徴的なのは、鷲本監督の私生活でのマッサージ好きぶりが反映された「抜きなしのお店(非風俗)で、感じちゃいけないのに、アソコが反応しちゃった…」という、シチュエーションがあったりするところ。(こんなプレイ&愉しみ方があるのかと、私は目から鱗が落ちた思いでした)
ピンポイント。しかしハマればズキュン! そんな鷲本監督らしいこだわりは随所に見られました。

早乙女さんは写真で見ると「ゴージャスセレブな美熟女」という印象ですが、実物は少女っぽさすら感じる庶民的な笑顔を見せる整った顔立ちの女性でした。
この笑顔、誰かに似てるなぁ、誰だったろう? と、考えて思いついたのが岡本夏生吉田豪氏とインタビュー記事についてすったもんだでモメてた昨今の岡本夏生ではなくて、もっと全盛期の頃の、気のいいオネエチャンて感じだった頃の岡本夏生さんに似ているんですね、笑顔が。
撮影中に見せる整った笑顔とはまた違う、カメラの回っていない時の気の抜いた瞬間にしか見せない笑顔。この親しみやすい素顔を生かした作品があったなら、また違ったファンが増えるんじゃないかとも思いました。

デビュー作『艶女〜アデージュ〜』では、「濃厚で刺激的なオーラ!かつてない衝撃的熟女!!」「全てにおいてハイグレードな、もの凄くエロく且つエグい女」「自立していてデキる女で、尚且つ品良くセクシー、そして優しい女」という、鬼の仇かと思うほどのいい女アピール全開のキャッチコピーを付けられていましたが、さぞかし荷が重かっただろうなぁと。実際の早乙女さんを見たら、そんなことを思ってしまいました…。

鷲本監督は本当にマッサージが大好きなようで、撮影合間にも「奥様マッサージが〜」「そこはね、千手観音マッサージってのがあるんですよ」とニコニコしながら嬉しそうに話していました。鷲本監督があまりに屈託なく楽しそうに語るものですから、それを見ていた格別マッサージなんて興味のない私まで「ああ、なんかマッサージって、なんかいいかも」とか思えてきちゃいました。「好き」のパワーに勝るものなしだなぁと実感…。

あと、鷲本監督はビックリするほど腰が低く、さり気ない気遣いを自然にこなす紳士な方でした。
パンツ一枚の男優さんに「寒いでしょう」と、そっとバスタオルを掛けてあげたり、ADの男性(角脇しげおさん。アロマで監督もやられています。豊田道倫似)が乱雑に置いた撮影に使うバスローブを、床に座って丁寧に丁寧に畳み直したり(男の人が洗濯物を丁寧に畳む姿にキュンとくる私は、監督のこの姿にドキドキでした)、撮影の待ち時間の時、使われていない応接間セットのソファに腰掛け休んでいた私に「あ、すみません。寝てました? どうぞ寝ててください。床が固いから足腰疲れるでしょ」と声を掛けてくださったり、とにかく謙虚で優しいのです。

現場は始終和やかに進行。
最後にAVOPENについての意気込みを監督に聞いたところ、笑ってしまうくらいの潔い答えが返ってきました。

この現場のより詳しいレポートは、4月7日発売のビデオ・ザ・ワールド5月号に掲載されますので、よかったら読んでみてくださいませ。